【厳冬期北海道サイクリング・年越し宗谷岬】キャンプからサイクリングに使える寒冷地用乾電池まとめ

こんにちはネギトロです。寒冷地や寒い地域ではスマホのバッテリーが早く減ってしまうという経験は誰もがしたことがあると思います。冬季に自転車で旅をする上ではGarminやライトなど乾電池を使用する製品についても同じく、電池の残量は急速に減ってしまいます。

本記事では冬季の山岳地帯や厳冬期の北海道や東北、年越し宗谷岬を自転車で旅をする際に必要な「寒冷地用の乾電池」について対策や考察をまとめていきます。

年越し宗谷岬・厳冬期北海道の装備記事についてはこちら。

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温玉ネギトロの主な経歴

  • 自転車歴15年以上。
  • 大学ではサイクリングサークルに所属。
  • ソロで自転車海外10カ国以上来訪。
  • 最近はロングライドを中心に行う。
  • 2023年ランドナーでブルベSR獲得。
  • ヴィンテージ自転車のレストアなどが趣味。
  • 自転車厳冬期北海道縦断
  • RM1900km完走

結論

リチウム電池であれば乾電池の中で最も寒さ耐性あるため、-20度以下の厳冬期北海道や年越し宗谷岬でも問題なく使用できる。

スマホのバッテリーや乾電池が寒冷地で長持ちしない理由

電池残量の温存のため、eTrexの電源は落としている。

スマホのバッテリーの場合は寒い地域で電池が長持ちしない理由は2つあります。一つは寒さによってバッテリー内部の抵抗が上がってしまい、電圧が下がってしまいます。そしてもう一つはスマホ自体がバッテリーの劣化を防ぐためにバッテリーの保護機能が働いてしまうからです。

これら2つの理由からスマホのバッテリーが寒い時期にはすぐにバッテリーが減ってしまいます。次に乾電池ですがPanasonic Energy さんがわかり易く説明をしてくれているので引用をさせていただきます。

“一般的に温度が下がれば化学反応が鈍くなり、電池の寿命は通常の1/2~1/10になります。”

引用:Panasonic ENERGY 電池Q&A 0℃以下の寒さに強い電池を教えて

乾電池もスマホのバッテリーも寒い地域では性能が低下し、寿命やバッテリーの持ちが悪くなってしまうというのは共通のようです。

乾電池やスマホのバッテリーを長持ちさせる対策

では、スマホや乾電池を使用する製品を寒い地域で使用したい場合はどのような対策があるのでしょうか。こちらも対策は二種類あります。

一つはズバリ簡単で、ポケットや衣服の中で人肌に温めるというのが答えです。「え、それだけかよ!」という声が聞こえてきそうですが、実際に冬の北海道を自転車で旅した際もIPhone 13やVolt 800などのライトをポケットの中で温めることで、一日以上充電せずに使用することができました。

単純ですが、温めることで内部の電圧も復活し、スマホのバッテリー表記も数値自体がしっかりした数字が表示されるようになっていました。侮れません。

逆に「温めるだけでいいならカイロをつけておけばいいじゃん!!」と私も考えていたのですが、カイロは最大で60℃前後まであがってしまうため逆に熱すぎてバッテリーや電池によくありません。しかも寒い地域で急激に温めることによる温度差で結露してしまい、水没からくる故障も引き起こす可能性があります。

意外とポケットに入れて人肌程度の温度で温めるのが単純ながらも合理的な方法なのだと実感しました。

寒さに強い電池

テールライト用に大量購入。

乾電池を使用する製品で言えばポケットで温める以外にも乾電池の種類をしっかりと選ぶことで寒冷地でも安定して動作させることができます。

そもそも乾電池の種類はアルカリ電池・マンガン電池・リチウム電池の三種類があります。

先にも既に結論を述べていますが、三種類の中で寒冷地でも使用可能な耐寒性がある電池はリチウム電池になります。厳冬期の北海道や年越し岬に行く場合はとりあえずリチウム電池を選んでおけば間違いありません。

次に三種類の電池の特徴をまとめます。

寒冷地での使用に向いているリチウム電池

リチウム電池は他のニ種類と比べても値段は高いが、寒冷地でも安定して-40℃(公称)動作をすることが可能。また、二次電池の充電式リチウムイオン電池についても寒さに強く、-20℃程度であれば使用が可能。こちらについては実際には寒冷地で使用はしていないが、飛行機への持ち込みの際に容量や持ち込み制限の確認が必要となるので注意が必要。

 

実際に年越し宗谷岬や厳冬期の北海道でリチウム電池を使用してみて

年越し宗谷岬でリチウム電池を使用した際は以下の製品に使用しました。

使用したのはパナソニックのこちらのリチウム電池単3と単4を使用しました。

氷点下でも安定してテールライトは機能していました。

Garmin eTrex32xとFlextight、Reflex Auto,Omni5それぞれ使用しましたが、テールライト3種類についてはパフォーマンスが落ちるということもなく、本州の冬に使用しているときと変わらない感覚でした。
一方で、Garmin eTrex32xについてはさすがに使用する電力が大きいのか、-15℃を下回ると電池残量のアイコンが減少して表示されたり、フリーズも時々起こっていました。それでも電池自体は30時間後半は持っていたと思います。年越し宗谷岬にいかれる場合は充電式のEdgeを持っていくのも良いですが、Garmin eTrex32xを持っていったほうが安定して使用可能だと思います。

まとめ

寒冷地でのサイクリングを行う際はしっかりと電池類の理解を深めておく必要があります。特に厳冬期の北海道では地吹雪やホワイトアウトも時折起こります。しっかりとGPS機器を使える状態にしておくことが、安全にもつながると思います。

マイナスの気温が想定される場所ではリチウム電池を使用することでしっかりとパフォーマンスを発揮することができます。また、使用しない際は体温が伝わるポケットなどでしっかりと温めることもキーとなります。ライト類についてはなかなか難しいですが、スマホやGPS機器、カメラなどはしっかりと使用しない際のパッキング方法についても検討することをおすすめします。

温玉ねぎとろ

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