こんにちはネギトロです。
今回は先日走行した冬北海道を走った際のウェアについて備忘録も兼ねて記事を残しておきます。自転車で厳冬期北海道に挑戦したい方や年越し宗谷岬に自転車で行かれる方は参考にしていただければ幸いです。
温玉ネギトロの主な経歴
- 自転車歴15年以上。
- 大学ではサイクリングサークルに所属。
- ソロで自転車海外10カ国以上来訪。
- 最近はロングライドを中心に行う。
- 2023年ランドナーでブルベSR獲得。
- ヴィンテージ自転車のレストアなどが趣味。
キャンプギア編はこちら
自転車ギア・パッキング編はこちら
走行環境
走行ルート:苫小牧〜幌加内〜宗谷岬
天気:初日、6日目、7日目快晴
2日〜4日目 雪or吹雪
5日目 みぞれ
気温:最高気温:5日目 0℃
最低気温:7日目 −16℃
日の出:7時
日の入:16時30分
積雪状況:基本的には除雪されている
一部歩道などでは除雪が追いついておらず、走行不可の場面はあり。
ウェアの選び方・考え方
冬季の北陸や中国山地をキャンプツーリングをしていた経験から、走行時と停車時(キャンプ時)でウェアの脱ぎ着は必要不可欠であると学んでいました。
ウェアの使用方針
基本的にはレイヤリングを考えアウターシェル・ミドルウェア・インナーウェアと分けて準備。
走行時にはインナーウェアとアウターシェルの2枚で-16℃の中も走行しました。
一方で停車時はインナーウェア、ミドル、アウターの3枚もしくはインナーウェアとミドル、アウターの3枚を着用。シュラフに入る際はアウターシェルは脱いでインナーとミドルの2枚で眠りました。
装備(ウェア)
身近に店舗があり、店員さんにも相談がしやすいため、基本的にはmont-bell製品を採用。比較的安価に手に入り情報も多いため使いやすいです。
アウターシェル
ドロワットパーカ・アルパインパンツ
購入動機
寒冷地に置いて汗冷えと不意な雨やみぞれを想定し、防水・透湿性の高いアウターシェルを検討していた。mont-bell製品では対抗馬としてダイナアクションやストリーム、フレネイがあるが、私自身が寒がりなため保温材入のドロワットを選択。重量では上記の一枚地モデルに軍配が上がるが、その分暖かく安心感があるためこちらを購入。
-10℃圏でのサイクリングと雪中キャンプを行い、パンツに関しては保温材は不要と判断。積雪期向けでかつ、自転車という特性上強度もある程度必要と考えたため、少し重さはあるが、アルパインパンツを選択。mont-bellの類似製品としてはライトアルパインパンツなどもあるので、強度面に不安がないのであれば、軽量モデルを選ぶのも良いと思います。
感想
特に使用感については不満はないです。アルパインパンツについては基本的に脱ぐことはないのく、経験した気温帯において気になる不満点はなかったです。次回も本製品を使用します。
ドロワットパーカについては上り坂や峠では脱ぐ必要がありました。(-8度前後)また、0℃前後であれば走行時に少し暑いと感じました。荷物は増えますが薄いウインドブレーカーのようなものを持っていると安定して峠も挑むことができるなと思います。
他の年越し宗谷の参加者はフレネイパーカなどを使用している方も多かったです。保温材入モデルを選ぶか、一枚地モデルを選ぶかは事前に自身の耐寒力と走行時の汗の量で判断をおすすめします。
ミドルウェア
フラットアイアンパーカー・ULサーマラップパンツ
購入動機
ミドルウェアを選ぶに当たってはULサーマラップ、サーマラップ,フラットアイアンの三種類で迷いました。三種類の中で唯一DRYTECと防水素材が使用されており、単体でもアウターとして活用できるため、本製品を選びました。結果としては本製品をアウターとする場面は基本的にはないので、ULサーマラップ、サーマラップのどちらかで良かったなと思っています。(詳細は後述。)
コンパクトで就寝時に使用するという点では使い勝手が良かったため採用しました。ワークマンでもダウンのコンパクトパンツを販売していますが、-10度圏で一度背中キャンプをした際に結構寒かったので、本製品を購入した経緯があります。
感想
基本的には走行時に着用することはなかったです。主にテント内や就寝時に使用します。ULサーマラップパンツは収納がコンパクトで非常に使い勝手が良いのでおすすめです。一方でフラットアイアンパーカはそれ自体が行動着としての使用を想定しておりましたが、そのような場面貼りませんでした。非常に温かいですが収納サイズが大きいため、次回はULサーマラップパーカを採用すると思います。
インナーウェア
シャツ:ジオライン EXP.ラウンドネックシャツ・ジオライン M.W.ラウンドネックシャツ
パンツ:ジオライン EXP.タイツ・ジオライン M.W.タイツ
購入動機
mont-bellのインナーウェアの選択肢としてはジオラインとメリノウールがある。今回の場合は暖かさより、汗抜けを重視したためジオラインを選択。一方でEXP(極厚手)とMW(中厚手)の対応気温については自分の中で結果が出ていなかったので両方を持っていくことにしました。対抗馬としておたふく手袋のインナーなども挙げられますが、個人的にはジオラインのほうが性能は上だと思っています。
感想
インナーはジオラインで良いと思います。違いを実感したかったため極厚手と中厚手の両方を用意しました。使用感としてはどちらでも良いと思います。中厚手or極厚手+アウターシェルで-15℃でも特に寒さを感じることはありませんでしたが、0℃付近では極厚手は暑い思います。ご自身の耐寒レベルに合わせて調整してください。
下着
ジオライン L.W.トランクス Men’s
購入動機
今回に限った話ではありませんが、以前よりちょっとしたライドをする際に下着の汗冷えが気になっていました。mont-bellだと展開してくれていそうだなと思いましたが、やはり展開してくれていました。製品自体もコンパクトで非常に着心地がいいので結構おすすめです。
感想
レーパンは汗がこもりやすく、また乾かす際に時間がかかってしまうためしようしませんでした。代わりにジオラインのパンツを使用することで汗冷えを防ぎました。基本的には本製品を使用していて汗冷えで困ることはありませんでした。
ゴーグル
購入動機
特にこだわりはなく、雪と光の反射が防ぐことができれば良いかなと思い選択。暗色のレンズであればトンネルは厳しいですが、本製品であればトンネルも視認できそうだなと思い購入しました。
感想
日中に走行している分には問題ないです。日が落ちてから走行する場合やトンネル走行時は調光レンズのほうが良いかなと思いました。次回は下記のアルパインゴーグルを買うかもしれませんが、財布と相談ですね。。
ネックウォーマー
スーパーメリノウール EXP.ネックゲーター・ワークマンプラス メリノウールバラクラバ
購入動機
ネックゲーター型のネックウォーマーとバラクラバ型のネックウォーマーの2枚体制で挑もうと思い、それぞれ購入。mont-bellのネックゲーターを先に購入し、十分な暖かさと判断したため、バラクラバに関してはワークマンプラスで購入。
感想
どちらも使い勝手がよく調整しながら使用していました。バラクラバの方はワークマン製品ですが、本製品で特に不満はなく、買ってよかったなと思いました。
0℃前後であれば吐いた息に含まれる水分が生地湿らせて冷たいですが、-5℃以下になると水分が凍るので気にならなくなります。
気温が高いほうがしんどいんですよね。。。
手袋
防寒テムレス02winter
詳細なレビューについてはこちらへどうぞ。
防寒テムレス
おたふく手袋 冬用蓄熱インナーグローブ JW-145
購入動機
防寒テムレス02winter・防寒テムレス
以前からブルベ等でも評判が良かったため購入していました。そのため、前から保有しており、単体でも-10℃前後で問題ないことを確認していたので、メインの手袋として購入しました。
おたふく手袋 冬用蓄熱インナーグローブ JW-145
スマホが触れて備蓄性の高そうなインナーグローブを選びました。おたふく手袋にはそれなりの信頼をおいていたので、本製品を購入。
感想
防寒テムレスは言わずもがな使い勝手が非常に良いです。一方で-15℃前後でゴワゴワとしてゴムが硬化してきました。とはいえこの値段で厳冬期北海道でも十分通用するのは素晴らしいと思います。中にインターの手袋を重ねることで、汗を書いた際にインナーを入れ替えて対応すべきです。
ちなみに北海道ではセコマでも防寒テムレス自体は手に入ります。
インナー手袋として、おたふく手袋 冬用蓄熱インナーグローブを使用していましたが、2日程度で指先が破れてしまいました。(最終的にはほとんどの指で破れました。)インナーこそ予備を持っていくべきと後悔しました。
靴下
メリノウール エクスペディション ソックス
メリノウール トレッキング ソックス
購入動機
靴下に関してはとにかく温かいものをと思い上記の二種類を選択しました。基本的にはエクスペディションをメインに普通のメリノウールを予備として想定。
感想
靴下についてはエクスペディションとノーマルを準備しました。結果的には靴との組み合わせ的に暑くなることもあり、薄手の靴下を中に履くなど、レイヤリングが必要だったなと反省しています。というかSORELのカリブーがかなり温かいです。
スパッツ
GORE-TEX ライトスパッツ ロング
購入動機
後述のSORELのカリブーがくるぶしより上が革となっており、防水性に不安があったため購入しました。
感想
ベチャ雪の際や道路上で溶けた泥や雪水が走行時にはねてくるのでマストアイテムです。靴の浸水の割合も減らすことができます。他のブランドの製品でも良いので持っていくべきだと思います。
靴
SOREL ソレル CARIBOU カリブー
購入動機
元々は冬のロシアに観光に行こうと思い購入していました。非常に温かいため、今回はあえて冬用登山靴ではなく本製品を選出。
感想
厳冬期北海道においてこの靴を履いていて寒いということは基本的にはありませんでした。少し重いのと気温が高いと革部分から浸水する可能性があるためケアが必要です。
個人的に失敗したのは0℃前後のタイミングでラッセルをした際に雪が溶けて濡れてしまいました。(上記のスパッツもろとも)浸水対策さえしっかりとできればこの上ない靴だと思います。あと、市街地では普通に歩く際に滑るのでそこは注意が必要です。
一方で、下り坂でも寒いということは全くありませんでした。風の透過はしないですが、逆に汗の透過もしにくいため汗で濡れている感覚がありました。濡れていても寒くなかったのですがケアは必要だと思います。
まとめ
今回は初めての厳冬期北海道サイクリングということもあり、まだまだ改善点も個人的にはあるなと感じていま。一方でポテンシャルも感じており、今回選定した装備は大きく変更することがなく、-25℃くらいまでは対応できるだろうなという実感はありました。
この記事を見て厳冬期北海道サイクリングに挑戦される方はしっかりと予行演習を行い、自身の耐寒性や寒さの感じ方を把握した上で挑戦してください。
装備にはお金がかかりますが、その分冬の北海道でしか見ることができない景色や体験があります。ご安全に!
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温玉ネギトロ
参考記事・おすすめ記事
準備にあたり参考にさせていただいたSKさんの記事でも寒さ対策よりも暑く感じない装備が大事と仰っており、実際に北海道を走行している際にはこの考え方は非常に重要だと感じました。
その上で、今回は初めての厳冬期北海道ということもあり、寒さ耐性が低い自分なりに装備をアレンジしました。
また、年越し宗谷岬でお会いしたかけるさんの記事も参考になりますので是非参考にしてみてください。
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