四国一周1000kmの②です。スタートしてから一気に松山市内のPC4天山トロン温泉までやってきました。今治・松山まで来ると自宅もかなり近いので何かトラブルが起こるのであれば、高知や徳島ではなくここでしてくれと祈り?ながら進みました。トロン温泉の誘惑、寒さや暑さに翻弄される忙しい2記事目です。
四国一周①はこちら。
PC4 天山トロン温泉 257km地点@愛媛県松山市
深夜1時ジャストに到着。多くの参加者はこちらで風呂に入られて休憩を取られていましたが、前日に寝溜めをできており余裕があったので風呂スキップを(文字通り)して先に進むことに。近くのコンビニで補給をして一人先を急ぎます。
本当は今治か松山で仮眠をとる作戦でしたが、追い風の時間と寝溜めを鑑み、500km地点の宿毛まで走ることに。眠くなったら都度休憩をして走ります。
一人で深夜に走るとどうしても眠くなりますね。
松山からPC5佐田岬はなはなまでは約100km。深夜の八幡浜を通過し、伊方町へ向けて走ります。八幡浜まではそこまできついアップダウンはないのですが、伊方町あたりの佐田岬半島はいきなり急傾斜のアップダウン。というよりアップが増えます。
○○岬という名前の場所へ向かう場合、多くの場合アップダウンが待ち受けています。今回も例によって同じパターン。しかも朝方ということもあり、登りは暑く、下りは寒いというおまけ付き。
ここにきて睡魔も出てきたため、休憩を挟みながら騙し騙し進みます。振り返って朝日が見えた時は寒さから救われるとホッとしました。
風車が見えるということは風が強いということ。今回はそこまで風は強くなく助かりました。このアップダウンで風が強いと絶望します。
PC5 佐田岬半島はなはな 約350km地点 @愛媛県伊方町
個人的には今回一番の難所でした。アップダウンの下りで寒いのが特に辛かったです。佐田岬半島の嫌なところはピストンで帰りも同じ道を走らないというところも辛いですね。幸い行きがきつかった分帰りは下の方が多かった気がします。灯台まで行かされず途中で助かりました。。。
佐田岬半島を抜けてからは八幡浜、宇和島を抜けて100km先のPC6 ゆらり内海を目指します。八幡浜のあたりまでは暑さと眠気が辛い時間を一人で進んでいたため、眠気が襲ってきました。
何度か仮眠をとってはいるものの日中の暑さも相まってこのままではバテそうだなと苦心していると、AJ広島ジャージを着たはむたろさん達がコンビニに到着。よく見るジャージにホッと安心感が芽生えたのを今でも覚えています。
補給をしてお話をしていると眠気が飛んだのでゆらり内海までご一緒させていただくことに。
PC6ゆらり内海 457km地点@愛媛県愛南町
(写真を撮るのを忘れました)
暑さにやられながらも4人でトレインを組んでなんとか到着。ここで2名と分かれて私ははむたろさんと二人で先へ進みます。
あと宿毛の宿までは50キロほど。愛南町までをゆるゆると二人で駆け抜けます。
お話をしながら愛南町のラストの峠付近でまた眠気が。はむたろさんには先に進んでいただき、私はゆっくりと宿に向かうことにしました。
500km地点 宿毛Box @高知県宿毛市
スタートから28時間ほどで宿に到着。ここで食事とシャワー、睡眠を3時間ほど取り、23時ごろに足摺岬に向けて出発です。
足摺岬までは真っ暗な道のりを50kmほど進みます。景色に変わり映えがなく、他の走行者とも合わなかったため、永遠のように長く感じました。
土佐清水市へ。
土佐清水市に入ると急に空気が温かくなりました。明らかに気候が変わっているのか、温度計も5℃ほど上昇しています。
向かい風の予報だったので警戒していましたが、そこまできつい風はなくゆるゆると進みます。
月明かりが海に映り、頭の中でドビュッシーの「月の光」が脳内再生されます。スピーカーで流すと眠たくなるのは目に見えているので自重しましたが贅沢な時間でした。
PC7 足摺岬 553km地点 @高知県土佐清水市
なんとか足摺岬に到着。赤いランプがチカチカと光り工事でもしているのかと思っていると足摺岬の1km手前の急カーブでウッキーさんが落車されているのに遭遇。
その場に居合わせたウッキーさん、みねとんさんにお声かけをしつつも、何もできない状態に非常に歯痒さを感じましたが、とりあえず足摺岬へ。
時間過ぎちゃったけどPC7足摺岬
1km手前で落車してDNFしてる人がいて心が痛い pic.twitter.com/Mdi6hqbfAa— 温玉ねぎとろ (@negitrobicycle) October 13, 2024
あとでリプをくださっていましたが、無事に帰宅されたと連絡をいただき安心しました。ある意味今回のルートでも一番エスケープが難しい地点だったのでは?と思います。
ご無事で何よりでした!
ブルベでは深夜だろうが山の中だろうがノンサポートのため、基本的にはリタイア(DNF)する際も自分で解決をしなければなりません。その意味では今回落車をされていた位置は絶望的に駅まで遠く、また深夜だったので非常に難易度が高かったと思います。唯一の救いは1km先に足摺岬の町があったことでしょうか。
足摺岬からは四万十市(中村)へ向けて出発。足摺岬を出てしばらく走ると、はむたろさんから話を聞いていた林道へ。真夜中にテンションが上がり、目が覚めました。
道が細くガレガレのためロードバイクで走りたくないけどランドナーなのでご褒美です!
途中再びクマさん達ともお会いしました。本当にお速い。。。クマさんを見るたびに元気がもらえます。ありがたい。。中部の方々は本当に皆さんパワフルな走りをされますね。山岳民族は鍛え方が違う。。
朝焼けを見ながら佐田沈下橋を渡る。
足摺岬以降はほぼほぼノンストップで四万十市(中村)まで走ってきました。佐田沈下橋の手前の休憩所で少し仮眠をとるために横になろうとするも、蚊が多すぎて断念。冷えた体に鞭を打ち、一気にPCへと向かうことに。
温玉ネギトロ
その③へ続く。
装備記事はこちら
参考文献
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